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J-GLOBAL ID：201102292546251641   整理番号：11A1431672

Cu-Ni-P系合金の析出強化特性に及ぼすARB法および冷間圧延法の影響

Influence of Accumulative Roll Bonding and Cold Rolling Processes on the Precipitation Strengthening Properties for Cu-Ni-P Alloy

著者 (7件)： 野村幸矢 (株式会社神戸製鋼所アルミ・銅事業部門) ,  三輪洋介 (株式会社神戸製鋼所アルミ・銅事業部門) ,  高川優作 (金沢大学大学院自然科学研究科機能機械科学専攻) ,  渡邊千尋 (金沢大学大学院自然科学研究科システム創成科学専攻) ,  門前亮一 (金沢大学大学院自然科学研究科システム創成科学専攻) ,  寺田大将 (京都大学大学院工学研究科材料工学専攻) ,  辻伸泰 (京都大学大学院工学研究科材料工学専攻)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 75  号： 9  ページ： 509-515 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コネクタやリードフレームとして,近年,析出硬化型Cu-Ni-P合金が開発された。本研究では,NiとPの量を約2倍に増やし,さらにZrを添加したCu-1.4Ni-0.25P-0.1Zr合金に7サイクルのARB加工と350~450°C時効処理を施し,強度のさらなる向上を試みた。ARB加工により,大角粒界の割合が約45%,平均結晶粒径が約400nmの微細粒からなるラメラ組織が形成された。ARB加工と400°Cのピーク時効を施すことにより,引張強さ780MPa,伸び6%,導電率56%IACSの特性が得られた。50%と90%圧延材ならびにARB材のピーク時効後の降伏強度の違いは,転位密度,結晶粒径,析出物間距離の違いから説明できた。

シソーラス用語： *銅合金 ,  コネクタ ,  リードフレーム ,  析出硬化 ,  ニッケル含有合金 ,  リン含有合金 ,  ジルコニウム含有合金 ,  圧接 ,  積層圧延 ,  大変形 ,  時効処理 ,  時効硬化 ,  *金属組織 ,  変形組織 ,  *機械的性質 ,  温度依存性 ,  高傾角粒界 ,  結晶粒界 ,  粒径 ,  ナノ粒子 ,  層状組織 ,  微小硬さ ,  引張強さ ,  伸び率 ,  電気伝導率 ,  降伏強さ ,  転位密度 ,  粒度依存性 ,  結晶粒微細化 ,  応力歪曲線 ,  応力歪特性 ,  透過型電子顕微鏡 ,  SPD【塑性】
準シソーラス用語： ARB法 ,  ミクロ組織【金属組織】

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (22件)：

• 1) R. Ozaki and Y. Miwa: R&D Kobe Steel Engineering Reports <b>57</b> No. 1 (2007) 110.
• 2) K. Nomura, Y. Miwa, Y. Shimada, C. Watanabe and R. Monzen: J. Japan Inst. Metals 74(2010) 325-330.
• 3) J. Miyake and M. E. Fine: Acta Metall. Mater. 40(1992) 733-741.
• 4) K. Shimodaira, N. Tanabe, C. Watanabe and R. Monzen: J. JRICu 48(2009) 135-139.
• 5) Y. Saito, N. Tsuji, H. Utsunomiya, T. Sakai and R. G. Hong: Scr. Mater. 39(1998) 1221-1227.

タイトルに関連する用語 (6件)： Cu ,  Ni ,  合金 ,  析出強化 ,  ARB法 ,  冷間圧延法