抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
現代では,人類は石油や石炭などをもとにエネルギーを作り出しているが,こうした化石燃料は使い続ければ,いずれなくなってしまう資源である。そこで近年では,太陽光や風力などの自然エネルギーが注目されている。太陽光エネルギーに関しては,無尽蔵ともいえる膨大な量であり,年々深刻化するエネルギー資源問題の有力な解決策の一つと考えられる。また,発電時には地球温暖化の原因とされている二酸化炭素もまったく排出しないので,クリーンなエネルギーでもある。以上のメリットから,太陽光発電は企業などをはじめとして,一般家庭にも広く普及し始めており,世界規模で見ると2040年には全発電量の25%に達することが予想される。しかし,このような再生可能エネルギーの導入率が高くなると,系統の周波数,電圧管理や安定度維持,需給システムの確立など多くの課題が生じる。また,太陽光や風力などの自然エネルギーはその時の環境や天候に左右され,人力で発電量を操作することはほとんど不可能である。さらに,これらのエネルギーはコストが高いため,適切な経済運用などの最適性についても検討していく必要がある。そこで本論文では,太陽光モジュールを接続した系統を研究対象として扱い,系統への影響をシミュレーションを通して調べる。さらに,火力発電機と並列に太陽光モジュールを接続したとき,燃料費が最小になるようにいかに最適な電力を出力させるかについても議論していく。(著者抄録)