抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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非圧縮粘性流れ,気液・液液2相系流れ解析の為に注目されている格子Boltzmann法(LBM)について,基礎理論と複雑混相流への応用について展望した。まず等温場の3次元15速度モデルの離散Boltzmann方程式の衝突演算子モデルにBGKモデルを取り上げた。基礎離散式から得られる巨視的変数がNavier-Stokes方程式を満たすことを曽根の漸近理論(S展開)を用いて説明した。基本の15行15列の行列式を完全に示した。漸近展開の係数から目的のNavier-Stokes方程式との関係を示した。次に熱移動を伴う流れについても考察した。2相流に対するLBMの特徴を解説した。特に高密度比を扱える気液2相流LBMの分布関数による扱いについて述べた。例として,傾斜壁に衝突し壁面上を転落する液滴の動的挙動解析を行った。Rayleigh-Taylor不安定問題,高粘性液体の落下噴流問題,粘弾性皮膜固体のせん断流中の挙動などをLBMで解析した結果を示した。