抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CMOSリング発振器はクロック信号並びに遅延クロック信号の発生回路として利用されるが,遅延信号発生回路として利用する際には遅延時間の偏差を低減することが要請される。遅延時間の偏差を低減する回路には配列型CMOSリング発振器が知られている。本報告では,この配列型CMOSリング発振器の結合の方向に着目して新規な回路を提案した。従来の配列型CMOSリング発振器は,各発振器を紐に例えると紐が並行して配置されているのに対し,提案回路では,紐を編むことで双方向結合を実現したものである。提案回路の動作を,1.2μm CMOS用レベル3モデルによる回路シミュレーションにより検証した。その結果,過渡応答波形には差異は見られなかった。位相雑音特性については,27度Cで32%,素子偏差については0.12%の改善が見られるということが分かった。しかしながら,回路構成の大きな差違ほど電気的特性には改善がみられなかった。