抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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次世代電力網であるスマートグリッドでは,需要平滑化を重要な目的の一つとしている。また,電力網全体の負荷に応じて電力単価が変動するダイナミックプライシングの導入が想定されている。今回,スマートグリッドネットワーク全体の消費予想と予約需要のみを中央でモニタリングし,その情報を基に,情報ネットワークでの技術を用いて自律分散的に予約を変更する電力ネットワークアーキテクチャおよびスケジューラを提案し,従来の集中制御下での,予約需要に対して可能な限り前倒しでスケジュールする方式よりも,高度な平滑化が行われることを示す。スケジューラは,需要の遅延に対してインセンティブを与えることで,分散環境で各ノードが低価格を目指すことにより電力網全体の負荷を平滑化可能な新しいスケジューリングアルゴリズムである。今後,需要と供給が時間移動可能な状態での制御技術と発展させ,その制御ネットワーク実現の第一歩となる。また,本提案は,そのスケジューリング手法の特長により,将来的にビデオオンデマンドやグリッドコンピューティングへの応用が可能であると考えられる。(著者抄録)