文献

J-GLOBAL ID：201102294545354130   整理番号：11A1769686

化学的手法によるエポキシ樹脂薄膜の作製

Preparation of Epoxy Resin Thin Film by Electroless Deposition Method

著者 (7件)： 福井斉 (奈良工業高等専門学校) ,  平井誠 (奈良工業高等専門学校) ,  品川勉 (大阪市立工業研究所) ,  小林靖之 (大阪市立工業研究所) ,  千金正也 (大阪市立工業研究所) ,  藤原裕 (大阪市立工業研究所) ,  藤田直幸 (奈良工業高等専門学校)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 131  号： 11  ページ： 1843-1847 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エポキシ樹脂系塗料を電着塗装法により使用した場合,被塗布物のサイズが小さくり,ICやMEMSのサイズになると,電流密度の偏りから均一な成膜が困難になる。この問題を解決するため,エポキシ系水溶性樹脂に加えて硝酸イオンと還元剤を溶解させた反応液を使って化学的手法によりエポキシ樹脂薄膜を析出する方法を開発し,薄膜の評価を行った。その結果,FT-IRの測定から,エポキシ樹脂薄膜の無電解析出に成功した。また,FE-SEMの観察から平滑で緻密な薄膜が形成されていることが確認できた。ガラス基板,ガラス管に対して,成膜時間に比例してほぼ一定の成膜速度で,連続的に膜が成長することがわかった。さらに,半導体のモールド用のエポキシ樹脂と同等の絶縁性を持つ田エポキシ樹脂薄膜であることを確認できた。

シソーラス用語： *エポキシ樹脂 ,  薄膜 ,  *電着塗装 ,  アニオン ,  硝酸塩 ,  還元剤 ,  *無電解めっき
準シソーラス用語： 硝酸イオン ,  *成膜 ,  *無電解析出

分類 (2件)： 自動車製造  (QG08000M) ,  表面処理  (YH04112X)

引用文献 (5件)：

• (1) エポキシ樹脂技術協会編:「総説エポキシ樹脂 第3巻(応用編1)」,pp. 3-67, エポキシ樹脂技術協会 (2003)
• (2) M. Izaki and T. Omi : “Transparent Zinc Oxide Films Chemically Prepared from Aqueous Solution”, J. Electrochem. Soc., Vol. 144, No. 1, L3-5 (1997)
• (3) 坂本裕之:「高機能性電解活性型コーティング材料—カチオン電着塗料およびエレクトロコーティング材料—」,表面技術協会誌,Vol. 53, No. 5, pp. 308-313 (2002)
• (4) 村上良一:「電着塗装の歴史と原理」,表面技術協会誌,Vol. 53, No. 5, pp. 288-292 (2002)
• (5) 日本分析化学会高分子分析研究懇談会 編:「高分子分析ハンドブック」,p. 714 (2008)

タイトルに関連する用語 (5件)： 化学 ,  手法 ,  エポキシ樹脂 ,  薄膜 ,  作製