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J-GLOBAL ID:201102294640553468   整理番号:11A0962714

保存されたエンハンサーN2のPou5f1/Pou3f依存性の,しかしSoxB非依存性の調節は脊椎動物における胚盤葉上層から神経板期の間のSox2の発現を開始する

The Pou5f1/Pou3f-dependent but SoxB-independent regulation of conserved enhancer N2 initiates Sox2 expression during epiblast to neural plate stages in vertebrates
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巻: 352  号:ページ: 354-366  発行年: 2011年04月15日 
JST資料番号: C0522A  ISSN: 0012-1606  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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転写因子Sox2は初期胚における多能性制御回路の核となる構成成分であり,より後期には神経発生の多くの側面を制御する。ここで我々は胚盤葉上層(マウスの胞胚葉)と前方神経板(ANP)におけるSox2の発現が上流エンハンサーN2により決定されることを立証する。マウスのエンハンサーN2はマウスのES細胞,胚盤葉上層そしてANPにおいて強い活性を示し,ニワトリおよびゼブラフィッシュ胚で正しく調節される。マウス胚におけるこのエンハンサーの標的破壊は,胚盤葉上層とANPにおいて野生型のレベルの10%へのSox2の発現の大幅な減少を引き起こした。しかし,おそらくSox3の機能的補償により,マウス胚はこれを許容した。エンハンサーN2の活性は協調的に機能する73塩基対コア配列中の系統発生的に保存された二分POU因子結合モチーフに依存するが,この活性化はSox2を含まない。胚盤葉上層期で発現する主要なPOU因子はPou5f1(Oct3/4)である一方,前方神経板におけるそれはPou3f因子(Oct6,Brn2など)である。これらの因子はマウス胚や胚盤葉上層幹細胞(EpiSC)における胚盤葉上層からANP期への遷移の間に徐々に入れ替わる。一致することに,エンハンサーN2活性は,EpiSCからの神経板細胞(NPC)の発生の間に,これらの細胞における特異的POU因子ノックダウンにより評価したところによると,完全なPou5f1依存性からPou3f依存性へ変化する。Pou5f1活性を完全に欠くゼブラフィッシュ変異胚はエンハンサーN2を活性化できず,胚盤胞やANPでSox2を発現できなかった。これらの欠損はpou5f1を外部から供給することによりレスキューされた。以前,ES細胞においてエンハンサーSRR2を通じた,Pou5f1-Sox2相乗作用依存性Sox2活性化が脚光を当てられていたが,この機構はES細胞に限定されている。対照的に,Sox2を含まないエンハンサーN2が仲介する,POU因子依存性のSox2の活性化は,初期胚期の遺伝子調節ネットワークにおいて機能する系統発生的に保存された核となる機構である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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発生と分化  ,  遺伝子発現 

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