抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,個人や企業における小規模ないし中規模の検索システムへの需要の高まりを受け,パーソナルコンピュータ(PC)を計算媒体として並列分散処理によってWWWから多くの情報を高速に収集するシステムを検討した。本システムはHTTP(Hypertext Transfer Protocol)サーバとDatabaseサーバを同マシンで稼働させ,クライアントからの要求をMPI(Message Passing Interface)ホストマシンに送り,WWWから必要なデータを取得するとDatabaseサーバにデータをアップロードする。データベースへのアクセス競合を避けるために集中制御を採用してホストとノードを区別し,計算資源を有効活用するために動的負荷分散を採用した。実際にQUICKのウェブサーバ上にある株式に関するデータから検索ワード100件にヒットした分のデータを取得し,データベースを構築する実験を行ってPCを1~10台,1台あたりのプロセス数1~5とした場合の処理時間を計測した。その結果,総プロセス数50のときに約8.5倍の処理時間となり,最高で9.5倍の台数効果が得られたがプロセス数15以上ではほとんど差がなく,アイドル時間は5秒前後で比較的安定していた。