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J-GLOBAL ID:201102294994837552   整理番号:11A0591140

クロマグロThunnus orientalis稚魚の飼育用配合飼料の作成

Establishment of formulated diet for rearing juvenile bluefin tuna, Thunnus orientalis
著者 (1件):
資料名:
号: 12  ページ: 71-129  発行年: 2010年08月31日 
JST資料番号: L2086A  ISSN: 0911-7628  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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クロマグロThunnus orientalisは世界中で食料として高い価値を持ち,品質の高いものは鮮魚市場で高値で取引されている。需要が世界中で急激に増加し,消費需要が将来の過剰漁獲をもたらそうとしている。この重要な漁業を持続させるべく保護せねばならない。そのために,大量種苗生産技術を確立することは役立つだろう。クロマグロの初期発生における栄養学的知見は少ないため,幼魚や稚魚の栄養要求を満たすことは難しい問題である。正常な成長にとって必要な栄養は飼料として与えねばならない。栄養のバランスがとれた飼料を与えることによって仔稚魚の質と共に種苗量産が可能となる。しかし,適切なクロマグロ用の飼料の作成はまだ未解決の課題である。栄養のバランスがとれた仔稚魚用の飼料を作るための一連の研究を行った。まず,タンパク質と脂質の要求について25日齢,平均体重0.26の稚魚を用いて実験した。その結果,タンパク質61.9%,脂質17.9%が最も良好であった。次に,糖分の要求と作成した飼料を従来から使用されているイカナゴと比較した。その結果,糖分12.8%でペレットの物理的な特性と共に成長や飼料の利用が改善された。飼料としてタンパク質60%,脂質16%,糖分13%が成長に適しており,従来から使われているイカナゴに劣らないことが分かった。加えて,飼料中のビタミンC要求量について実験を行った。実験はアスコルビン酸の要求について平均体重0.27gの稚魚を用いて行った。その結果,アスコルビン酸454.0mg/kgを与えたものが増重,成長,飼料転換効率,生残率において最も優れていた。更に,脂質の原材料について実験を行った。これは,高価なサケ卵油に替わる脂質を探すために行ったもので,魚油と大豆油を用いた。実験は二つに分かれ,供試魚が25日齢で平均体重0.32gのものと,33日齢で平均体重1.48gのものである。 実験から,サケ卵油は50%を大豆油で,100%を魚油で置換できることが分かった。以上から,この研究で使用した成分はクロマグロ稚魚の栄養要求を十分に満たすことが分かり,適正な飼料のレベルはタンパク質60%,脂質16%,糖分13%,アスコルビン酸454mg/kgと考えられた。この配合飼料がクロマグロの大量種苗生産に役立ち,ひいてはクロマグロ養殖に資することを望んでいる。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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魚類  ,  餌料 
タイトルに関連する用語 (5件):
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