抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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油入り電力機器の油中ガス分析において,近年,海外では引火点が高く安全性にすぐれた絶縁油が使用される傾向があるが,一般油に比べ,動粘度が高い油では分析精度が低くなり,試料採取,抽出,分析方法を最適化する必要がある。本文では,高粘度油にストリッビング油中ガス分析方法を適用した場合の抽出率の向上と標準試料油を使用しない油中ガス分析抽出率補正について検討した。その結果,1)標準試料油を用いない多段抽出法は,抽出率に条件付けを行うことで精度確保ができ,油中ガス分析において有効な方法である,2)多段抽出法により抽出時間と抽出率を求め,抽出率補正ができ,抽出率から各溶解ガス量の算出が可能となる,3)加熱抽出と多段抽出法により高粘度油の油中ガス分析も精度よく行うことが可能である,4)加熱抽出による抽出率向上は,動粘度低下によるバブリング泡の縮小による気液接触面積増大と飽和溶解度低下の効果であることが分かった。