抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】上海における急性骨髄性白血病(AML)治療の現状を調査する。【方法】2003~2007年,連続した計623名の成人性AML患者を,WHO基準に従って診断および分類した。生存率または生存期間の中央値をカプランマイヤー曲線とCOX回帰モデルによって分析し,治療効果の違いを先進諸国および1984~1994年の上海における報告と比較した。【結果】総CR率は66.5%,生存期間の中央値は18カ月,3年推定生存率は30.8%であった。3年再発率は,55.1%であった。CR率は先進諸国の値に近かったが,長期生存率は低かった。CR率と生存率は,上海で1984~1994年に集められたデータと比較して,著明に上昇した。イダルビシン,ダウノルビシンまたはホモハリントニンに基づく導入レジメンは,同程度のCR率と生存率をもたらした。核型は,最も重要な予後因子であった。CR率は,低リスク群(APLを除外する),中程度リスク群および,有害細胞遺伝学的リスク群でそれぞれ87.3%(68/79),61.8%(189/306),42.9%(48/112)であった。APLのCR率は91.3%であった。新規AMLのMuhilineage形成異常症は,細胞遺伝学,年齢,WBC数によって調整されたあとの独立予後因子ではなかった。核型の不足,高齢,高いWBC数は,最も重要な予後因子であった。【結論】AMLのCR率と生存率は,過去20年間で改善された。AMLの長期治療転帰は悪かったが,短期治療転帰は先進諸国と同等であった。中国における長期治療転帰の改善は,重要な課題である。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST