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J-GLOBAL ID：201102295235199572   整理番号：11A1644522

可視光照射下でのH₂及びO₂への光触媒水分解のための新しいシステムの開発

Development of a New System for Photocatalytic Water Splitting into H₂ and O₂ under Visible Light Irradiation

著者 (1件)： ABE Ryu (Catalysis Res. Center, Hokkaido Univ.)
資料名： Bulletin of the Chemical Society of Japan  (Bulletin of the Chemical Society of Japan)
巻： 84  号： 10  ページ： 1000-1030 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0450A  ISSN： 0009-2673  CODEN： BCSJA8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 半導体物質を用いる光触媒水分解は豊富な太陽光を使うH₂のクリーンな製造の可能性により大きな関心を集めている。可視光を効率的に使える水分解システムの開発は太陽光の効果的な変換を実現するため多年にわたる大きな挑戦であった。可視光照射下で水を分解してH₂とO₂にすることができる新しいタイプの光触媒反応システムを開発した。これは緑色植物の天然光合成の二段光励起(Zスキーム)機構によって刺激された。このシステムでは,水分解反応は2つの段階に分割される:H₂発生の段階とO₂発生の段階である;これらが溶液中でのシャトルレドックスカップル(Red/Ox)を用いて結合される。Zスキーム機構の導入で各光触媒過程を駆動するのに必要なエネルギーが低減され,使える波長は単一半導体材料での一段光励起を基とする通常の水分解システムの波長(≒460nm)から顕著に拡大した(H₂発生の≒660nm及びO₂発生の≒600nm)。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *光照射 ,  *水素 ,  *酸素 ,  光触媒 ,  *光触媒反応 ,  *分解反応 ,  *水 ,  開発 ,  *半導体 ,  太陽光 ,  クリーンエネルギー ,  *可視光 ,  反応系 ,  酸化還元反応 ,  植物 ,  光合成 ,  光ポンピング ,  反応機構
準シソーラス用語： *可視光照射 ,  *水分解 ,  システム開発 ,  化学反応システム ,  レドックス反応 ,  緑色植物 ,  光励起

分類 (3件)： 非金属化合物  (CD01070R) ,  光化学反応  (CB08020F) ,  不均一系触媒反応  (CB06100E)

引用文献 (185件)：

• 1) A. Fujishima, K. Honda, Nature 1972, 238, 37.
• 2) J. R. Bolton, Sol. Energy 1996, 57, 37.
• 3) K. Domen, J. N. Kondo, M. Hara, T. Takata, Bull. Chem. Soc. Jpn. 2000, 73, 1307.
• 4) A. J. Esswein, D. G. Nocera, Chem. Rev. 2007, 107, 4022.
• 5) A. Kudo, Y. Miseki, Chem. Soc. Rev. 2009, 38, 253.

タイトルに関連する用語 (6件)： 可視光照射 ,  H2 ,  O2 ,  光触媒 ,  水分解 ,  開発