文献

J-GLOBAL ID：201102295683365599   整理番号：11A0801011

サイレージ用トウモロコシ一代雑種親自殖系統「Na65」の育成とその特性

著者 (8件)： 黄川田智洋 (農研機構 畜産草地研) ,  井上康昭 ,  門馬榮秀 (農研機構 畜産草地研) ,  大同久明 (農研機構 畜産草地研) ,  加藤章夫 (農研機構 畜産草地研) ,  濃沼圭一 (農研機構 畜産草地研) ,  村木正則 (農研機構 畜産草地研) ,  伊東栄作 (農研機構 畜産草地研)
資料名： 農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所研究報告  (Bulletin of NARO Institute of Livestock and Grassland Science)
号： 11  ページ： 11-18  発行年： 2011年03月 
JST資料番号： G0830B  ISSN： 1347-0825  CODEN： CSKKCS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トウモロコシの育種は自殖系統間交配によるF1品種が主流となっている。優れたF1品種の育成には,優良F1親自殖系統の育成が重要である。畜産草地研究所にて育成した米国デント種起源の自殖系統「Na65」の育成経過とその特性について報告した。「P3352」を種子親,(H84×R2040)×H84を母材とするS1系統「307042」を花粉親として交配した「NX694」に,「P3352」を戻し交配した集団から自殖系統として個体選抜および固定化を進め,S5世代に有望と認めて系統名「Na65」を付与した。2005年8月に種苗法品種登録出願,9月にとうもろこし農林交親59号「Na65」として命名登録された。粒質はデント,早晩性はやや晩生に属し,採種性は良好で,粒列数は16列である。ごま葉枯病抵抗性「強」,紋枯病抵抗性「強」,黒穂病抵抗性「中」で,耐倒伏性は中」である。また,「Na65」を種子親として,単交配一代雑種品種「タカネスター」(とうもろこし農林交58号)が育成された。

シソーラス用語： *トウモロコシ ,  *飼料作物 ,  一代雑種 ,  栽培品種 ,  *作物育種 ,  交雑育種 ,  分離育種 ,  戻し交雑 ,  親 ,  淘汰 ,  登録 ,  品種差
準シソーラス用語： 種子親 ,  花粉親 ,  品種登録

分類 (1件)： トウモロコシ  (FC03034D)

引用文献 (14件)：

• 1) 大同久明・井上康昭・門馬榮秀・加藤章夫・村木正則・濃沼圭一・望月昇(2001).サイレージ用トウモロコシ一代雑種親自殖系統「Na23」の育成とその特性,草地試研報,60,25-31.
• 2) Elliott C. and Jenkins M. T.(1946). Helminthosporium turcicum leaf blight of corn, Phytopathology, 36, 660-666.
• 3) Fisher D. E., Hooker A. L., Lim S.M., and Smith D.R.(1976). Leaf Infection and Yield Loss Caused by Four Helminthosporium Leaf Diseases of Corn, Phytopathology, 66, 942-944.
• 4) 池谷文夫・濃沼圭一・伊東栄作(1998).サイレージ用トウモロコシの新品種「ゆめそだち」の育成とその特性,九州農試報,35,49-69.
• 5) 池谷文夫・濃沼圭一・伊東栄作・井上康昭・野崎國彦・藤田勝見・望月昇(1999).サイレージ用トウモロコシのF₁親自殖系統「Mi29」の育成とその特性,九州農試報告,35,71-83.

タイトルに関連する用語 (5件)： サイレージ用トウモロコシ ,  一代雑種 ,  親 ,  自殖 ,  系統