抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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集積回路の更なる高密度化に向けて,量子ドット(QD)を利用した新しいデバイスの量子セルオートマトン(QCA)や単一電子トランジスタ(SET)が注目されている。これらを実現する上での課題は,QDを如何にして必要な位置に作製するかである。もう一つの技術として,同一サファイア基板上にGaN系半導体とGaAs系半導体を成長させることが期待されている。実現すれば,単一の基板でRGBのフルカラー発光が実現できるだけでなく,GaN系半導体による青色光デバイスと,GaAs系半導体による超高速電子デバイスの両者をモノリシックに配置した光電子集積回路の作製も可能となる。本稿では,QD位置制御に関する検討結果とサファイア基板上に良質なGaAs単結晶薄膜を成長させる試みについて紹介する。QD位置制御は,通常の表面観察用走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた電子線誘起蒸着(EBID)法により,マスクとなるカーボンパターンを形成するものである。後者は,分子線エピタキシー(MBE)法を使用するものであるが,ミスフィット転位などの欠陥の発生を避けるために,低温GaAs上に高温GaAsを成長させる2段階成長法を採用したものである。提案する方法によって,初期の目的を達成することができた。これらの結果は,次世代の高性能半導体デバイスを実現するために必要なノウハウであり,両テーマの更なる進展が望まれる。