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J-GLOBAL ID:201102295862276574   整理番号:11A1906185

イオンが水中のN-イソプロピルアクリルアミドの溶解度変化と相分離に及ぼす効果

Effects of Ions on the Solubility Transition and the Phase-Separation of N-Isopropylacrylamide in Water
著者 (2件):
資料名:
巻: 115  号: 44  ページ: 12905-12910  発行年: 2011年11月10日 
JST資料番号: W0921A  ISSN: 1520-6106  CODEN: JPCBFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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塩析と塩溶現象の物理化学機構を明らかにするため,NaCl,NaOH及びHClが水中N-イソプロピルアクリルアミド(NIPA)の溶解度変化と相分離に及ぼす効果を調べた。近くにアミド基を有する疎水性残基をもつ系の水和-脱水和の熱力学機構に対する洞察を得るため,水中のNIPAを調べ,溶解度変化,液液相分離及びガラス形成のような極めて興味深い特徴があることを見いだした。水性媒質中で,アミド基及び疎水性残基と水分子の水素結合ネットワークの相互作用はNIPAの水和-脱水和に必須的役割を演じる。溶解度変化では無塩水中NIPAの溶解度における離散変化(本誌,2010,114,14995~15002で報告)がHCl添加により減少して2M以上の高濃度HCl中で消失し,一方,NaClとNaOHの添加により増加した。相分離した溶液間のNIPA濃度差はHCl添加により減少し,NaClとNaOH添加により増加した。相分離した高濃度NIPA溶液間のHClの分配係数はNIPA低濃度溶液中の分配係数よりも高く,一方,高濃度NIPAと低濃度NIPA溶液間のNaClとNaOHの分配係数はHClの分配係数と反対の傾向を示した。この結果はHClが脱水和NIPAを好み,NaCl以上にNIPAの低濃度水の状態を安定化することを明白に指示した。
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