抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タンパク質治療およびそれを可能にする関連学問領域であるタンパク質工学は1980年代初頭以来台頭してきた。最初のタンパク質治療は天然タンパク質の組換え版であった。臨床的能力を増大させるために意図的に修飾されたタンパク質は,間もなくタンパク質または糖鎖工学に起因する強化を受け,Fc融合あるいはポリエチレングリコールとの結合という道をたどった。続いて,タンパク質治療の規模と成長速度が最も大きいクラスとして抗体基盤の医薬品が登場した。増強された効果,より大きな安全性,低減された免疫原性あるいは改良された体内輸送を伴うより良いタンパク質治療開発の論理的根拠は,満たされていない要求を確認し,打つべき手立てを用意している臨床的,科学的,技術的および商業的推進者によってもたらされる。将来のタンパク質製剤は,その性能を改善するために,例えば,増強されたエフェクター機能とか延長された半減期を有する抗体やFc融合タンパク質のようにより大規模に工学的改良がなされるように思われる。言わば,抗体-医薬複合体や二重特異性抗体といった,抗体改良のための二つの古い概念が,臨床的成功の最先端を前進させてきた。新しいタンパク質治療の基盤技術としては,いくつかの工学改良されたタンパク質の足場が初期の臨床開発段階に存在して,抗体を超えたこれまでと異なる何か有望な利点を提供するのだ。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.