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J-GLOBAL ID：201102297144933187   整理番号：11A1858551

都市の建築外部空間を構成する緑地のもたらす生理・心理的効果

Physiological and Psychological Effects of Outdoor Green Space at an Urban Building Complex

著者 (3件)： 那須守 (清水建設) ,  岩崎寛 (千葉大) ,  林豊 (清水建設)
資料名： 清水建設研究報告  (Technical Research Report. Institute of Technology, Shimizu Corporation)
巻： 88  ページ： 19-26  発行年： 2011年01月 
JST資料番号： G0486B  ISSN： 0289-8330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 都市の建築外部空間に創出された空間デザインや植栽の異なる緑地について生理・心理的効果を検証した。半閉鎖タイプ,広場タイプ,樹林タイプの緑地を対象として,植物の無い人工空間との比較によって効果を評価した。評価指標には,唾液アミラーゼ活性,血圧,脈拍の生理指標,そして気分状態(POMS),SD法の心理指標を使用した。人工空間で高い唾液アミラーゼ活性を示したグループが,半閉鎖タイプと樹林タイプの緑地において有意な活性低下に至ったことから,緑地の緊張緩和効果が示唆された。POMSから樹林タイプの緑地が緊張-不安状態を低下させ,活気を上昇させる有意な効果を確認した。これらとSD法の因子分析によると,利用にあたって樹林タイプの緑地は緊張緩和や居心地の良さから「休息」の場所,広場タイプの緑地は活動性から「気分転換」の場所,そして半閉鎖タイプの緑地は緊張緩和や美しい植物の存在から両方の目的に適していると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 都市 ,  *空間 ,  *建築物 ,  *緑地 ,  *心理効果 ,  *生理学 ,  *効果 ,  設計 ,  酵素活性度 ,  血圧 ,  脈拍 ,  心理測定 ,  指標 ,  心理学 ,  弛緩療法 ,  状態 ,  感情 ,  空間デザイン ,  唾液アミラーゼ活性 ,  *屋外空間 ,  *生理効果
準シソーラス用語： SD法 ,  *外部空間 ,  気分状態 ,  心理指標 ,  *生理的効果 ,  緊張緩和 ,  人工空間

分類 (2件)： 建築環境一般  (RB02010T) ,  公園,造園,緑化  (RD04020Y)

引用文献 (31件)：

• 1) “魅力ある都市構築のための空間緑化-近未来のアーバン・グリーニング-”, 日本学術会議, 2007.
• 2) 輿水肇監, 東京都新宿区編:“都市建築物の緑化手法“, 彰国社, 1994.
• 3) “都市の緑量と心理的効果の相関関係の社会実験調査について”, 国土交通省, 2005.
• 4) “緑化推進に関する世論調査”, 内閣府政府広報室, 1994.
• 5) 梅干野晃, 八木澄夫, 木村剛久:“建築外部空間における各種植栽による熱環境の位置付け”, 日本建築学会計画系論文報告集, No.433, pp.l~10, 1992.

タイトルに関連する用語 (6件)： 都市 ,  建築 ,  外部空間 ,  緑地 ,  生理 ,  心理的効果