抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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省エネ・環境保全の推進の観点から分散型電源を保有する需要家が増えつつある。分散型電源が配電線に多量に連系されると,供給電圧の逸脱・系統事故時の過負荷現象の発生が懸念される。配電線側の分散型電源の運転状態を常時把握できれば,送り出し電圧の調整や系統切替の工夫などの対策を講じることができる。本論では,高圧需要家の自家用発電機の運転状態(発電の有無・運転台数)を配電線の区分開閉器位置で計測される情報を用いて推定する手法として力率・不平衡率法を考案した。一般に,高圧需要家の保有する自家用発電機は三相平衡電流を供給するため,配電線の当該区間に供給される区間電流は単相負荷の影響を相対的に大きく受けて,不平効率が大きくなる。また,自家用発電機から有効電力が負荷に供給されるため,当該区間に供給される無効電力が相対的に大きくなるので,当該区間の力率が低下する。本手法は,これらの現象を利用して平均相電流と不平効率と力率から分散形電源の運転状態をサポートベクターマシンを用いて推定する。本方法を配電線区間に適用した結果,発電の有無に対する総合正答率は,98~99%となった。また,運転台数の推定に対する総合正答率は94~99%となった。