抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中小水力発電所に適用される新技術については,約15年前に電気学会の「中小水力発電所の新技術適用に関する調査専門委員会」で調査が行われ,電気学会技術報告第605号(1996年9月)が発刊されている。この技術報告第605号は,調査時点からさかのぼった約10年の期間の中小水力発電所での新技術適用状況に関して,国内の電力会社および公営電気事業者にアンケート調査を行った結果をまとめたものである。今回の報告書は,技術報告第605号で取り上げられた技術のその後の適用状況,また,調査後に適用が始まった新技術について,前回同様にアンケートにより調査を行い,最新動向をとりまとめたものである。日本の水力発電所および電力を取り巻く状況はこの15年間で大きく変化してきている。中でも地球規模の環境問題の高まりから社会の低炭素化実現の活動が加速化している。このような社会的ニーズの変化により中小水力発電所の重要性は以前に増して高まっており,各地で新たな発電所の建設が進められている。このような状況の中,中小水力発電設備の発電効率の向上をねらった技術,環境負荷を低減させる技術,建設や運転保守の低コスト化を目指した技術などの開発・適用が図られており,同時に既開発技術の適用範囲についても拡大に向けた取り組みが行われており,今回はこの最新動向をまとめた。(著者抄録)