特許
J-GLOBAL ID:201103011016695764

高圧ポンプ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 服部 雅紀
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-281650
公開番号(公開出願番号):特開2011-122537
出願日: 2009年12月11日
公開日(公表日): 2011年06月23日
要約:
【課題】 燃料流の動圧を有効に利用することにより、リリーフ弁開弁時の初動特性を改善した高圧ポンプを提供する。【解決手段】 燃料レールの燃料圧力が所定のリリーフ圧以上のとき、リリーフ弁70は、リリーフ用弁体81の先端面83aがシート面78から離座することにより開弁する。リターン流路71からの燃料は逃がし面79に沿って流入し、受圧面83cに衝突する。閉弁状態から全開状態までの最大移動長に対する移動長比率であるリフト率Xの増加につれて、燃料の衝突を受ける受流面積S(X)は増加する。受流面積S(X)が受圧面全面積S0に一致するときの臨界リフト率αは、0.5以上1以下に設定される。これにより、少なくとも半開状態まで、燃料流の動圧が100%受圧面83cに作用し、リリーフ用弁体81は開弁方向への移動が補助され、リリーフ弁70開弁時の初動特性が向上する。【選択図】図7
請求項(抜粋):
往復移動可能なプランジャと、 前記プランジャの移動によって容積変化し燃料を加圧可能な加圧室の出口側に設けられる吐出弁と、 前記吐出弁の出口側に連通する第1リターン流路、 前記吐出弁の入口側に連通する第2リターン流路、 前記第1リターン流路と前記第2リターン流路との間に設けられ、前記第1リターン流路が開口する弁収容穴、 前記第1リターン流路の開口にテーパ状に形成されるシート面、 及び、前記シート面のテーパ開口側に連続してテーパ状に形成され、そのテーパ角度が前記シート面のテーパ角度より大きい逃がし面、 を有するハウジングと、 前記吐出弁の出口側の燃料圧力が所定値を超えたとき開弁して該出口側から前記第1リターン流路、前記弁収容穴、及び、前記第2リターン流路を経由して前記加圧室へ燃料を戻す流路を開放するリリーフ弁を構成するリリーフ用弁体であって、 前記弁収容穴に軸方向に移動可能に収容される弁本体、 この弁本体から前記第1リターン流路の開口に対向して突設される首部、 この首部の先端に形成され、前記シート面に着座または前記シート面から離座することにより閉弁または開弁する先端面、 及び、前記弁本体の前記首部の付け根部に形成され、開弁状態で前記逃がし面に沿って流入する燃料流が衝突する受圧面、を有するリリーフ用弁体と、 前記リリーフ用弁体に当接して移動を規制することにより、前記リリーフ用弁体の最大移動長を決定するリリーフ弁ストッパと、 前記リリーフ用弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段と、 を備え、 閉弁状態から開弁状態への前記リリーフ用弁体の移動に伴って、前記受圧面もしくはその延長面上で、前記逃がし面のテーパを延長した円錐面が交わる境界線の内側の範囲である受流範囲が拡大し、 その受流範囲が前記受圧面の全範囲に一致するときの前記リリーフ用弁体の移動長である臨界移動長は、前記最大移動長の2分の1以上であるように前記逃がし面のテーパ角度が設定されることを特徴とする高圧ポンプ。
IPC (3件):
F02M 59/44 ,  F02M 59/46 ,  F02M 59/34
FI (4件):
F02M59/44 E ,  F02M59/46 V ,  F02M59/46 Y ,  F02M59/34
Fターム (7件):
3G066BA12 ,  3G066CA20T ,  3G066CA36 ,  3G066CB16 ,  3G066CD30 ,  3G066CE13 ,  3G066CE34

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