特許
J-GLOBAL ID:201103036695098500

連続式ガラス溶融炉の泡清澄性能の評価方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 杉谷 勉
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願平1-339811
公開番号(公開出願番号):特開平3-197327
特許番号:特許第3004300号
出願日: 1989年12月26日
公開日(公表日): 1991年08月28日
請求項(抜粋):
【請求項1】投入されたガラス原材料を高温加熱して溶融する溶解室と、燃料および燃焼用空気を前記溶解室の上部空間に供給して燃焼させるとともに、前記上部空間の燃焼ガスを排出するためのポートと、前記ポートにつながり、ポートから排出された燃焼ガスの熱回収を行うとともに、蓄積した熱をポートから供給される燃焼用空気に与える蓄熱室と、前記溶解室に設けられ、ガラス融液にジュール熱を与える電極とを備え、溶解室内に連続的に投入されたガラス原材料を溶融して取り出すように構成された連続式ガラス溶融炉の泡清澄性能をコンピュータを使った数値解析によって評価する方法であって、前記数値解析のために、前記連続式ガラス溶融炉の少なくとも以下のモデルをコンピュータに予め設定しておき、(M1)前記燃焼用空気の温度と燃焼ガス組成の濃度とを算出するための蓄熱室モデル(M2)前記電極がガラス融液に与えるジュール熱を算出するための電気ポテンシャルモデル(M3)前記溶解室の上部空間で燃料が燃焼することにより、ガラス融液表面に降り注ぐ熱束の量を算出するための輻射伝熱モデル(M4)ガラス融液の速度分布と温度分布を算出するための熱流動モデル(M5)ガラス融液の熱流動および浮上による泡の位置の変化と、ガラス融液との間のガス拡散による泡径の変化とを求めて、ガラス融液中の泡の移動を追跡する泡清澄モデル前記モデル群に数値解析に必要な少なくとも以下のデータを与え、(D1)ガラス溶融炉の構造データ(D2)ガラス物性を含む操業データかつ、前記各モデルと各データとに基づいて以下の〜の処理、 前記蓄熱室モデルM1に前記構造データD1および操業データD2を与えることにより、ポートから供給される燃焼用空気の温度と、燃焼ガス組成の濃度とを算出し、 前記電気ポテンシャルモデルM2に前記操業データD2を与えることにより、ガラス融液に設定した各格子点の発熱量を算出し、 前記輻射伝熱モデルM3に前記構造データD1、操業データD2、および前記処理で得られた燃焼用空気の温度を与えることにより、ガラス融液表面に降り注ぐ熱束量を算出し、 前記熱流動モデルM4に前記操業データD2、前記処理で得られたガラス融液の各格子点の発熱量、および前記処理で得られたガラス融液表面に降り注ぐ熱束量を与えることにより、ガラス融液の速度分布および温度分布を算出し、 ガラス原材料の投入口側のガラス融液表面に、溶解室に投入されてガラス融液に浮上しているガラス原材料の領域(バッチ領域)を設定し、前記バッチ領域とガラス融液との界面にあたる任意の位置に、任意の大きさで、かつガラス原材料のガラス化反応に応じた組成および分圧比をもった初期泡を設定し(以下、前記設定された初期泡の位置、大きさ、組成、分圧比を「初期泡の設定情報」という)、 前記泡清澄モデルM5に前記初期泡の設定情報、操業データD2、前記処理で得られた燃焼ガス組成の濃度、および前記処理で得られたガラス融液の速度分布および温度分布を与えることにより、前記初期泡がガラス融液中を浮力によって浮上し、かつガラス融液との間のガス拡散によって泡径の変化を受けながら移動してガラス溶融プロセスの終点に至る少なくとも泡の個数およびその径を求め、前記泡の個数およびその径に基づいて、当該ガラス溶融炉の泡清澄性能を評価することを特徴とする連続式ガラス溶融炉の泡清澄性能の評価方法。
IPC (1件):
C03B 5/225
FI (1件):
C03B 5/225
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開昭51-135916
  • 特公昭43-002359

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