特許
J-GLOBAL ID:201103071329264945

ポリ乳酸系樹脂の結晶化に用いる結晶造核剤の添加濃度の評価方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (4件): 平木 祐輔 ,  石井 貞次 ,  藤田 節 ,  遠藤 真治
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-193947
公開番号(公開出願番号):特開2011-047658
出願日: 2009年08月25日
公開日(公表日): 2011年03月10日
要約:
【課題】結晶化速度を実測することなく、結晶化速度が最大となる結晶造核剤の添加濃度(臨界濃度)を予測することができるポリ乳酸結晶造核剤の評価方法を提供する。【解決手段】ポリ乳酸系樹脂の結晶化に用いる結晶造核剤の添加濃度の評価方法であって、フーリエ変換型赤外線(FT-IR)分光計を用いてポリ乳酸系樹脂の赤外線吸収(IR)スペクトルを測定し、有機系結晶造核剤の特性吸収帯に観測される吸収ピークの吸光度の極大値を比較することにより、結晶化速度が最大となる有機系結晶造核剤の添加濃度を予測することを特徴とする、前記評価方法である。【選択図】図3
請求項(抜粋):
ポリ乳酸系樹脂の結晶化に用いる結晶造核剤の添加濃度の評価方法であって、 ポリ乳酸系樹脂および有機系結晶造核剤を含有する、有機系結晶造核剤の濃度Cが異なる複数のポリ乳酸系樹脂組成物を調製し、各組成物を溶融温度Tにおいて溶融した後に冷却し固化させ、有機系結晶造核剤の濃度Cが異なる複数の試験検体を調製する試験検体調製ステップと、 有機系結晶造核剤を含有しないポリ乳酸系樹脂を、溶融温度Tにおいて溶融した後に冷却し固化させ、対照検体を調製する対照検体調製ステップと、 フーリエ変換型赤外線分光計を用いて、複数の試験検体および対照検体の赤外線吸収スペクトルをそれぞれ測定する測定ステップと、 各試験検体の赤外線吸収スペクトルから対照検体の赤外線吸収スペクトルを差し引きして赤外線吸収差スペクトルを作成し、赤外線吸収差スペクトルから有機系結晶造核剤の特性吸収帯に観測される吸収ピークの吸光度の極大値Aを取得する吸光度取得ステップと、 取得された吸光度の極大値Aと、試験検体中に含有される有機系結晶造核剤の濃度Cを直交座標系にプロットし、プロットされた各点を線形近似して近似直線を作成する近似ステップと、 作成された近似直線を吸光度の極大値Aがゼロとなる座標軸に外挿した値を取得し、この値を、溶融温度Tにおいてポリ乳酸系樹脂組成物を溶融したのち結晶化する際の、ポリ乳酸系樹脂の結晶化速度が最大となる有機系結晶造核剤の添加濃度と判断する評価ステップ、 を含むことを特徴とする、前記評価方法。
IPC (1件):
G01N 21/35
FI (1件):
G01N21/35 Z
Fターム (11件):
2G059AA01 ,  2G059BB08 ,  2G059CC12 ,  2G059DD01 ,  2G059DD20 ,  2G059EE01 ,  2G059EE12 ,  2G059EE17 ,  2G059FF08 ,  2G059HH01 ,  2G059HH06

前のページに戻る