抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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蛍光相関分光法(FCS)及び光子計数ヒストグラム(PCH)解析は単一生細胞のミクロドメイン内で,G蛋白質共役受容体複合体の運動及び化学量論を研究する有力な方法である。しかし,分子機構に関連するこれらの特性はやりがいのある課題である。GFP標的ニューロペプチドY(NPY)受容体の細胞膜拡散及び粒子光度に及ぼすβアレスチンアダプター及びエンドサイトーシス機構の影響を調べた。新しいGFP基底二分子蛍光相補性試験(BiFC)系はY1受容体-βアレスチン複合体も確認した。HEK293細胞の細胞膜におけるY1及びY2-GFP受容体に対する拡散係数(D)はそれぞれ2.22,及び2.15×10
-9cm
2/sであった。Y1受容体エンドサイトーシスのみを促進した濃度で,NPY処理はY1-GFP運動(D1.48×10
-9cm
2/s)を低下させたが,Y2-GFP受容体の拡散特性は変えなかった。Y1受容体の運動性の変化を誘導したアゴニストは,βアレスチンリクルート及びインターナリゼーションを防ぐ突然変異(6A)により阻害された;反対に,それらはβアレスチン親和性の増したY2受容体突然変異体で明らかになってきた。NPY処理は受容体クラスタ化を示す変化のY1受容体-GFPの粒子光度も増加し,それは6A突然変異により消滅した。これらの効果に対するβアレスチンリクルートの重要さは,Y1受容体-βアレスチンBiFC複合体の側方運動性(D1.20-1.33×10
-9cm
2/s)の低下によって説明された。このように,Y受容体の運動性及び光度におけるNPY誘導による変化は細胞膜におけるアレスチン依存エンドサイトーシスを巡る初期の事象を反映し,結果は,根底にある受容体-βアレスチンシグナル伝達複合体を検出するための新しい組合せのBiFC/FCS手法により支持された。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.