抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CO
2燃焼前回収は,主に溶剤を用いたガス処理技術である。溶剤を用いた吸収法には大別して物理吸収法と化学吸収法,及びその混合(ハイブリッド法)がある;(1)物理吸収法:合成ガスを化学品合成用の反応触媒へ送り込む前に,徹底的に不純物を取り除く技術として開発され,気液平衡を利用し,ガス中の目的成分を溶剤へ物理的に吸収させる技術で,CO
2濃度をppm以下のオーダーにまで低減させることも可能である。(2)化学吸収法:天然ガスや石油精製分野でH
2SやCO
2を回収する技術として使われてきて,酸性ガスと反応する溶剤を使用し,化学反応の作用で目的の物質を吸収除去する技術である。CO
2を数%から1%前後のレベルまで,必要に応じて数十ppmのレベルまで低減する。(3)ハイブリッド法:物理吸収法の吸収除去能力と,化学吸収法の反応吸収能力を融合してCO
2,H
2S,COSを同時吸収すべく,天然ガスや合成ガス精製法として開発され普及してきた。燃焼前回収の実現のためには,その経済性を高めること,そのためにはCO
2以外の徹底したガス中の不純物回収とその商品化が必要である。