抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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札幌市地下鉄における信号保安装置を中心に,運行管理システム,保安通信設備について紹介すると共に,現在継続的に設置を進めている可動式ホーム柵を中心とした,転落防止対策の概要を紹介した。信号保安装置として次の事項に言及した。1)閉そく区間全体で列車検知信号を受信する連続送受信式TD(列車検知)装置,2)地上から送信する制限速度を受信し,自動的にブレーキが作動し,制限速度以下に維持するATC装置。連動装置は,信頼性の向上を目指して,電子連動装置に変更した。信号保安装置の保守省力化・障害対応の迅速化を目指し,故障情報の収集,および自動計測を一括的に管理する信号モニタ装置を導入した。定点停止機能へのニーズと,運転負荷の低減のためにATO(自動列車制御装置)の設置を進めている。運行管理システムは,各路線毎に設けた線別運行管理システムと統括指令システムよりなり,常に効率のよい列車運行の確保ができるようになっている。保安通信設備は,列車無線設備として誘導無線方式を採用,統合指令電話設備は,タッチパネルから希望の操作を選択することで発信・通話ができる。プラットホーム上の安全対策として可動式ホーム柵,および非常列車停止警報装置を導入することとした。
