抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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20世紀初頭に脂肪はアメリカ人の食事で約35%のエネルギーを供給していたが,1950年代及び60年代には40%近くに達した。この頃普及したA.Keysの飽和脂肪,血中コレステロール及び心臓病の関連を説いた’食事-心臓仮説’は広く受入れられた。しかしそれ以後も肥満と糖尿病の増加が続き,高炭水化物,低脂肪の食事がヘルシーであるのか疑問視されるに至った。それでも不適切な食事と運動不足が過体重及び肥満さらには近年メタボリック症候群の主因であるとのコンセンサスは存在する。アメリカ人の食事指針はエネルギー密度の低いマクロ栄養素の食事パターンを推奨しているが,体重管理にはマクロ栄養素の比率よりもエネルギー摂取量を減らす方が重要である。乳製品や穀類などの食品群は別として,食事指針は旧石器時代の食事へと逆戻りしているようにも見える。アメリカ人の食事指針最新版は「高血圧ストップのための食事アプローチ」(DASH)の食事をヘルシーとしている。’人間とは食物そのものである’とよく言われるが,人体を分析すれば水を除き,食事と人体成分は全く異なる。その他,DASHダイエットを1年間続けることによる体重の変化予想,いろいろな蛋白質のメタボリック効果,などについて記述した。