抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本検討では,ガソリンにより汚染された水中の全芳香族炭化水素を定量するために,発光ダイオード(LED)に基づく携帯光度計について述べる。最大発光が1300nmと1689nmの2つのLEDを光源として用いた。各LEDの照射は24のシリカ光ファイバーのバンドルで集光したが,これは検出セルに向けた単一バンドルに組み立てられた。InGaAs光ダイオードは直接測定セルと結合した。USBインターフェースを介して,そしてデータ取得のため,光度計を制御するために,ソフトウエアをVisualBasic.NETで記述した。全芳香族炭化水素の定量はシリコンセンシング相(5mm長,3.2mm径)を用いて行ったが,これは汚染水からこれらの成分を抽出するために用いた。抽出(一定の攪拌下,60分)は,2.0molL
-1のNaCl中で希釈した水試料を満たした100mLフラスコ中で行った。1300nmと1689nmでそれぞれ1.8%と1.3%(10回測定の相対標準偏差として表す)の再現性が得られた。炭化水素が吸収を示さない波長である1300nmのシグナルを参照として考慮して吸光度を計算した。ベンゼンとトルエンに関して,それぞれ,検出限界が1.2mgL
-1と1.7mgL
-1が得られ,200mgL
-1と400mgL
-1までの検量線を作成した。この感度は,同一波長で,FT-NIR Bomen MB160スペクトルメータにより得られたものに類似した。ガソリンにより汚染された水中の炭化水素の定量に光度計を適用した。ベンゼンとトルエンを3:7で含有する,これはブラジルガソリン中で一般にみられる比率だが,参照溶液から検量線(50-300mgL
-1)を作成した。光度計から得られた結果を一般的な分光計からの結果と比較したが,95%の信頼レベルで大きな差異は無いことが分る。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.