抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大型店の規制緩和と小売外資参入の加速化,情報通信技術の発展といった環境変化のもとで,小売流通システムは最大の転換期を迎えた。方向性をもたない急激かつ多面的な変化を特徴とし,業種/業態の垣根えを超えて分化・多様化する小売業を流通理論のなかにどう位置づけ,評価すべきか。業種が「何を販売しているか」による分類なのに対し,業態は販売方法の違いによる分類概念といわれる。流通システムと小売業態ついて,1)小売業態研究の展開:小売業態論の分析枠組み-「小売の輪」仮説を出発点として,矢作敏行の問題提起,2)システムイノベーションとしての小売業態革新:高嶋克義の研究,小売業態の発展とチェーン・オペレーションの質的変化,3)業態型流通システムの発展:商業経済論の分析視角からのの視点からの業態研究,業態型流通の発展とパワー構造の変質,4)社会経済論としての小売業態分析:小売業態研究における消費者生活の位置,消費社会化と小売業態発展の相互関係,の視点から分析した。単なる店舗属性の相違では捕捉できない業態の歴史的発展,特に業態多様化の社会経済的内実を明らかにし,流通理論に収められる分析枠組みを模索した。