抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一般論として,研削は他のマシニングプロセスに比して高い比エネルギーを持っている。このエネルギーの大部分は,表面品質及び工具摩耗に有害な影響を持つ熱に変えられる。その名が示す通りMQL研削では,非常に少量で研削ゾーンに正確に供給される潤滑剤を用いる。しばしば使用される潤滑材の量は非常に少量なので部品から回収されることはない。多くの研究によりMQL技法は乾式研削に比し,ホイール寿命延長と研削部品の品質向上に関する切削性能を著しく強化することが示されている。しかし,MQL研削プロセスでの熱分析研究は全くない。本稿は,MQL研削時の研削温度のワークピースへのエネルギー配分を計算する新しい方法を提示した。又本モデルは,乾式及び従来法の流体研削オペレーションといった他の研削オペレーションにも用いることが出来る。本モデル妥当性検証のため埋め込んだ熱電対を用いて,乾式,MQL及び従来の流体研削プロセスでの100Cr6焼入れ鋼ワークピースの研削時表面下の温度分布を測定した。言い換えると,研削ゾーンの温度及び熱流束をより正確に予測するため,研削ゾーンのMQL/流体の熱伝達係数及び研削ゾーン外のMQL/流体-ワークピース間対流性熱流束効果の組み入れと云った改良を既存熱モデルに対して行った。従来法での流体パラメータ及び空気圧,オイルミスト流速,及び油滴物性と云ったMQL技法の効果は,流体の対流係数とMQL研削プロセスを予測するためのヌセルト数の中で考慮に入れた。これらの解析的分析手続きを用いて研削ゾーンの表面熱流束,表面下温度分布を研削プロセスパラメータから計算できる。研削接触ゾーンの平均熱伝達係数見積もりと測定値は,流体研削で約3.7×104-4.3×104W/m2K,MQL研削で900-1500W/m2Kであり,測定した値の範囲内にあった。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.