抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
移流は,最も重要な大気の力学過程のひとつである。トレーサの時間発展を正確に再現するためには,精度の高い移流スキームを必要とする。著者は,簡便で高精度なスキームを提案し,これまでに球面上でガウス型の山を移流する実験で検証している。本研究では,本スキームを球面上の標準実験により詳細な検証を行う。検証の結果,コサインベルや溝付円柱のような滑らかでない分布についても精度よく移流でき,数値予報モデルや気候モデルで用いられている準3次内挿法の1/4の格子数で同じ精度を得ることができることが分った。さらに,混合特性にも秀でていることが明らかになった。精度の低下や計算コストの増大をほとんど伴わずに,波状のノイズはフィルタにより大部分を取り除くことができ,質量は全球で保存させることが可能である。(著者抄録)