文献

J-GLOBAL ID：201202202377839292   整理番号：12A0105413

NMDA受容体活性の異常調節されたSrcのアップレギュレーション 慢性痛や精神分裂病における共通のリンク

Dysregulated Src upregulation of NMDA receptor activity: a common link in chronic pain and schizophrenia

著者 (4件)： SALTER Michael W. (Hospital for Sick Children, ON, CAN) ,  SALTER Michael W. (Univ. Toronto, ON, CAN) ,  PITCHER Graham M. (Hospital for Sick Children, ON, CAN) ,  PITCHER Graham M. (Univ. Toronto, ON, CAN)
資料名： FEBS Journal  (FEBS Journal)
巻： 279  号： 1  ページ： 2-11  発行年： 2012年01月 
JST資料番号： B0206B  ISSN： 1742-464X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体類は中枢神経系において迅速な興奮シナプス伝達を仲介するイオノトロピックなグルタミン酸受容体の主要なタイプの一つを構成している。NMDA受容体類の異常なSrcアップレギュレーションも,病態生理学的条件において重要である可能性を示す最近の発見について述べた。脊髄背角の侵害性プロセスネットワーク内において,病理的に増加したNMDA受容体類のSrcアップレギュレーションは,慢性炎症や神経障害性疼痛のモデルにおける痛覚の超感受性のために必須である。他方,海馬や前前頭皮質において,SrcによるNMDA受容体類の生理的アップレギュレーションは,ニューレグリンErbB4細胞情報伝達によってブロックされおり,SrcによるNMDA受容体類の過剰あるいは過小アップレギュレーションは,中枢神経系における病理学的状態をもたらす可能性がある。したがって,NMDA受容体類のSrcアップレギュレーションを正常化することは,中枢神経系障害に対する新規の治療法になると思われる。

シソーラス用語： *Srcタンパク質 ,  *NMDA受容体 ,  *アップレギュレーション ,  疼痛 ,  *統合失調症 ,  情報伝達受容体 ,  タンパク質 ,  中枢神経系 ,  *治療法
準シソーラス用語： ErbB4蛋白質 ,  Srcキナーゼ ,  *精神分裂病 ,  慢性痛

分類 (3件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  遺伝子発現  (EC02040Q) ,  神経系の疾患  (GN03000O)

タイトルに関連する用語 (8件)： NMDA受容体 ,  活性 ,  調節 ,  SRC ,  アップレギュレーション ,  慢性痛 ,  精神分裂病 ,  リンク