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J-GLOBAL ID：201202203511840614   整理番号：12A0524784

タイ由来食用花の健康促進特性の可能性

Potential health enhancing properties of edible flowers from Thailand

著者 (3件)： KAISOON Onanong ,  KONCZAK Izabela ,  SIRIAMORNPUN Sirithon
資料名： Food Research International  (Food Research International)
巻： 46  号： 2  ページ： 563-571  発行年： 2012年05月 
JST資料番号： D0633A  ISSN： 0963-9969  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： マリーゴールドTagetes erecta,キバナコスモスCosmos sulphureus,ニトベカズラAntigonon leptopusおよびブーゲンビリアBougainvillea glabraはサラダおよび花茶を作るためにタイ北部の民族が良く用いる食用花である。これらの花のエタノール抽出物の主な組成成分を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で同定した結果,フェノール酸類とフラボノイド類だった。T.erectaの花が1107.5mg/100g乾燥重(DW)と最も高濃度のフェノール類を含んでおり,この値は本研究で評価した他の3種の花のフェノール類濃度の3~4倍だった。T.erectaの凍結乾燥水抽出物は最も高いFolin-Ciocalteu値(212±9.0mgGAE/gDW)であり,最高の総還元力を示し(鉄還元抗酸化力,FRAPアッセイ;329.4±21.8μmol Fe²⁺/gDW)および細胞抗酸化活性(CAAアッセイ;EC₅₀=413μg/ml)を示した。しかし,A.leptopus抽出物は最高の酸素フリーラジカル捕捉能(酸素ラジカル吸収能,ORAC-Hアッセイ)を示した。消化系に関連するヒト腫瘍細胞の増殖抑制と2種類の酵素,α-グルコシダーゼと膵臓リパーゼの活性阻害に対するこれらの能力について抽出物を評価した。T.erecta抽出物は大腸腺癌(HT-29)細胞に対する著しい抗増殖活性を示した(IC₅₀=1.5mg/ml)が,A.leptopusは胃腺癌(AGS)および膀胱腫瘍細胞(BL-13)に対してより攻撃的だった(それぞれIC₅₀=0.2mg/ml,IC₅₀=0.9mg/ml)。T.erecta抽出物は効率的なα-グルコシダーゼ阻害剤と同定された(IC₅₀=0.06mg/ml)。T.erecta,C.sulphureusおよびB.glabra抽出物は同程度に膵臓リパーゼ活性を阻害した。本研究で得られた結果はタイの在来住民が消費する食用花から得た水抽出物の複数の健康促進特性の可能性を初めて同定した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： タイ王国 ,  キク科 ,  タデ科 ,  オシロイバナ科 ,  *花 ,  農産食品 ,  高速液体クロマトグラフィー ,  フェノール類 ,  抽出液 ,  *酸化防止 ,  ヒト ,  腫瘍細胞 ,  *増殖阻害 ,  α-グルコシダーゼ ,  リパーゼ ,  酵素阻害 ,  食品成分 ,  食品分析
準シソーラス用語： Antigonon leptopus ,  Bougainvillea glabra ,  Cosmos sulphureus ,  Tagetes erecta ,  キバナコスモス ,  ニトベカズラ ,  ブーゲンビリア ,  マリーゴールド ,  ラジカル捕捉作用 ,  *抗酸化作用 ,  *食用花 ,  水抽出物 ,  膵臓リパーゼ

分類 (3件)： 食品の化学・栄養価  (FJ01020J) ,  植物の生化学  (EH01050J) ,  野菜とその加工品  (FJ11020O)

タイトルに関連する用語 (4件)： タイ ,  食用花 ,  健康促進 ,  可能性