抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1940年代から2000年代におけるタンポポの類型別の分布と開花期間,年変化の各データを提示した。タンポポの在来種は開花期間が短いが,外来種は長く,1年中開花している。開花日は本州では大島,銚子,東京で極めて早く,日本の南北差も示した。在来のカントウタンポポ,シロバナタンポポ,外来のセイヨウタンポポ,アカミタンポポの分布から在来種の減少,タンポポそのものの減少も認められている。東京都心部の5地点で分布するタンポポを総苞外片の反り返り位置から5つの類型に分類した。開花時期は咲き始め,咲き終わり共に,在来種の類型4/4に近いタンポポほど早く,外来種に近い類型0/4に近いタンポポほど遅かった。類型によって適応する土壌酸度が違い,類型4/4はpH6.30以下の土地に生育したが,類型0/4はpH6.33以上の土地に生育し,雑種はその中間の土壌に生育することを示した。総苞外片の反り返り位置の外観をタンポポの種や雑種の区分の指標とできる可能性を示唆した。