抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報化社会である現在において,個人情報の漏洩,ネット上の犯罪,ウイルスメールの蔓延等,情報技術に関係した事件がニュースに上がらない日はないといってよい。教科「情報」は2003年度から必履修化された教科であり,他教科の教員が情報科の免許を取得し,情報科を担当している学校がほとんどである。教員は,常に情報技術の最新情報を知る必要があるが,教員の多くは研修会よりもWeb等により情報収集を図っている状況下で,教員それぞれが様々な授業の実践を行い,授業方法の模索をしている。日本語でプログラミングが可能な「ドリトル」や,そのほか,音楽を利用して情報教育を行い,実際に試作教材を作り高校生を対象として授業を実施した例もある。しかし,生徒にとってこういった題材は「楽しすぎるゆえに適切さを欠いてしまう」ことが多くあるという指摘もある。以上の状況を踏まえ,情報技術に興味を持たせ,知識を深めるための,新しい視点での授業支援テンプレートを構築することにした。「楽しい」だけでおわるものではなく,さらにその先を目指し,授業を受ける生徒が重要だと考え,理解の難しい項目や学びたい分野に重点を当てたものを目指すこととする。本稿はそのために第1段階として行ったアンケート調査の結果を報告し,それに基づいて構築するテンプレートの構想について述べる。(著者抄録)