抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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都市部での建物の高層化に伴い,縦の交通手段であるエレベーターの超高速化が求められている。三菱電機では,これに対応する高速で安全かつ快適に走行する超高速エレベーター技術を開発した。本稿では,超高速エレベーターの駆動制御システム技術について述べる。(1)大容量巻上機と並列駆動制御装置。大容量巻上機のモータには,省エネルギー性に優れた永久磁石(Permanent Magnet:PM)モータで,2つの三相巻線を持つ二重三相モータを採用し,低騒音・低振動・高効率な運転を実現した。また,2台の制御盤による並列駆動システムを構築し,機械室レイアウトの自由度を向上させた。(2)巻上機ブレーキ装置。巻上機の安全装置であるブレーキには,ダブルブレーキ構造,油圧開放方式のクランプ式ディスクブレーキを採用し,安定した制動能力を確保した。(3)評価試験結果。当社の高さ173mのエレベーター試験塔SOLAEと,地上負荷試験装置を用いて試験を行い,エレベーター速度1,080m/minでの良好な走行性能を確認した。(著者抄録)