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J-GLOBAL ID:201202204242001933   整理番号:12A1095885

ウサギ背部椎弓切除モデルにおける,脂肪組織由来幹細胞から設計した脂肪組織およびPLGAを用いた硬膜外脂肪の再構築

Reconstruction of epidural fat with engineered adipose tissue from adipose derived stem cells and PLGA in the rabbit dorsal laminectomy model
著者 (5件):
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巻: 33  号: 29  ページ: 6965-6973  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: C0964B  ISSN: 0142-9612  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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椎弓切除術後,硬膜外脂肪破壊の結果生じる硬膜外線維症は,腰椎術後疼痛症候群の主要因と考えられ,本症候群は脊椎手術における最も一般的な合併症の一例である。今のところ,こうした症候群予防のため現在利用可能な治療法の有効性は極めて限定的である。本研究で著者らは,ウサギ背部椎弓切除モデルにおいて,脂肪組織由来幹細胞(ASC)から設計した脂肪組織を使用して,硬膜外脂肪を再建することを目的とした。皮下脂肪から分離したASCをまず第3継代まで増殖させ,多孔質のポリ乳酸-コ-グリコール酸(PLGA)足場に播種し,次いで脂肪生成が行われるようにin vitroで7日間誘導して細胞-足場複合体を形成させた。椎弓切除部位は,各動物のT13-L1とした。椎弓切除術による欠損箇所には,細胞-足場複合体またはPLGA足場のみのいずれかを移植した。欠損箇所に処置を施さないものも,対照群として試験に含めた。動物のMRI評価を,術後1週,12週,24週に実施し,24週時点で安楽死させて肉眼的および組織学的観察を行った。MRI評価から,術後12週という早い時点で,PLGA足場のみまたは未処置の群では,椎弓切除部位内に粗く高密度の瘢痕組織が形成されることが明らかになった。しかし,設計した脂肪を移植した欠損では,24週時点で,脊髄に沿って再生した,連続する直線的脂肪組織が形成されていた。組織学的所見については,細胞-足場複合体で処置した群において,術後24週時点で,ちょうど硬膜の表面を覆っている脂肪組織の明確な領域が認められた。硬膜外脂肪の再生は,positive Oil Red O染色によっても確認された。PLGAでのみ処置した欠損あるいは未処置の欠損に関しては,硬膜に付着している微細または高密度な瘢痕組織が観察された。さらに,硬膜外領域内の磁性ナノ粒子で標識化した移植ASCは,MRI検査によって,4週間の長期にわたり追跡可能であった。以上のように,ASCから設計した脂肪組織は,硬膜外線維症形成を予防するための硬膜外脂肪を再建する上で,大きな可能性を有することが示された。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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