抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ショウジョウバエDrosophilaにおいてDNAポリメラーゼεの255kDa触媒サブユニット(dpolεp255)と58kDaサブユニット(dpolεp58)が同定されている。dpolεp255のN-末端は他種のPolεで観察されたような保存の良い6個のDNAポリメラーゼサブドメインと5個の3′→5′エキソヌクレアーゼモチーフを持つ。ここに著者らは発育中Drosophilaにおけるdpolεp255の役割を二重鎖RNA(dsRNA)を発現するトランスジェニックハエ系を用いて検討した。眼板におけるdpolεp255 dsRNAの発現は小眼球表現型とDNA合成阻害を引き起こし,有糸分裂周期のG1-S遷移またはS-期進行における役割を指摘した。同様に,唾液腺でのdpolεp255 dsRNA発現は小サイズと内部複製欠損を引き起こし,エンドサイクル進行における重要な役割を証明した。眼板において,dpolεp255ノックダウンにより引き起こされた欠損はdpolεp255のC-末端領域の過剰発現でレスキューされ,この非触媒ドメインの機能が酵母-Drosophila間で保存されていると指摘した。しかしながら,これは唾液腺に対しては当てはまらず,N-末端触媒領域が内部複製で重要であり,その欠損は他のDNAポリメラーゼで補えないと示唆した。加えて,dpolεp255とのいくつかの遺伝子反応体も同定されたが,それらにはRFC,DNAプリマーゼ,DNApolη,Mcm10とPsf2のようなDNA複製に関する遺伝子やIswiのようなクロマチンリモデリングに関する遺伝子が含まれていた。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.