文献

J-GLOBAL ID：201202204440684663   整理番号：12A0625206

傾いた平板上に存在する液滴: 後退および前進ピン止め

Drops Sitting on a Tilted Plate: Receding and Advancing Pinning

著者 (4件)： CHOU Tung-He (National Taiwan Univ., Taipei, TWN) ,  HONG Siang-Jie (National Central Univ., Jhongli, TWN) ,  SHENG Yu-Jane (National Taiwan Univ., Taipei, TWN) ,  TSAO Heng-Kwong (National Central Univ., Jhongli, TWN)
資料名： Langmuir  (Langmuir)
巻： 28  号： 11  ページ： 5158-5166  発行年： 2012年03月20日 
JST資料番号： A0231B  ISSN： 0743-7463  CODEN： LANGD5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 傾いた平板上に存在する液滴の濡れ挙動を実験的および理論的に研究した。2つの熱力学的パラメータ(濡れの前後の固-液界面張力)のみを必要とする液体誘起欠陥モデルに基づき,「Surface Evolver」を用いて数値シミュレーションを行った。接触角θをもつ液滴をまず水平な平板上に置き,ついで平板を傾けた。次の2つの場合について研究した。1)θを傾ける前の前進接触角θ_aに合わせる。2)θを傾ける前の後退接触角θ_rに合わせる。1)では,傾けることにより上向きの接触角は減少するが,下向きの接触角は変化しない。傾いた液滴が止まっている場合接触線の後退部分のピン止めおよび接触線の前進部分の脱ピン止めが観察された。自由エネルギー解析によって,傾けたときには固-液自由エネルギーの減少が変形に関連した液-気自由エネルギーの増加分を上回ることが明らかとなった。2)では傾けることによって下向きの接触角が増加し上向きの接触角は変化しない。とどまっている液滴に対し,前進ピン止めおよび後退脱ピン止めが認められた。自由エネルギー解析は,傾けたときの液-気自由エネルギー減少が固-液自由エネルギーの増加を補償することが示唆された。実験結果はシミュレーション結果とよい一致を示した。

シソーラス用語： *液滴 ,  *接触角 ,  *ピン止め
準シソーラス用語： *界面自由エネルギー ,  *傾斜板 ,  後退 ,  接触線 ,  前進 ,  脱ピン止め

分類 (2件)： 固-液界面  (CB12050B) ,  膜流,液滴,気泡,キャビテーション  (BC02070U)

タイトルに関連する用語 (5件)： 平板 ,  液滴 ,  後退 ,  前進 ,  ピン止め