微量PCB廃棄物処理対策と無害化処理の新技術  ナノカルシウムによる微量PCB混入油の無害化処理

三苫好治

文献

J-GLOBAL ID：201202204682902380 整理番号：12A0583061

微量PCB廃棄物処理対策と無害化処理の新技術ナノカルシウムによる微量PCB混入油の無害化処理

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資料名：
巻： 41 号： 3 ページ： 57-60 発行年： 2012年03月01日
JST資料番号： S0991A ISSN： 0285-5380 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：解説発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

環境調和性に優れた還元剤である金属カルシウム(金属Ca)を用いた新規なPCB汚染物の新規な分解方法を開発した。金属Caをナノ粒子化(nCa)し,事前に還元力を高めることで,ナノカルシウム法の有用性を検証した。SUS製反応器に55mLのKC-400油及び15gのnCaを添加し,さらに10mLの2-プロパノールと40nLのエタノールを添加,40°Cで24時間振とう撹拌してPCB分解を行った。初期濃度1.2ppmに対して分解後は0.011ppmとなり,分解率は約99.1%に達した。さらに,アルコール類等の共存溶媒を必要としない脱塩素化の可能性を検討した。脱塩素化反応の促進効果を持つ材料を加えて,アルコール無添加の実験をした結果,PCB分解率74.2%が達成された。

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その他の汚染原因物質 , ごみ処理 , 産業廃棄物処理

引用文献 (5件)：

(1) 例えば,低濃度PCB汚染物の焼却実証試験(第4回)の実施結果、Available in Feb.2012 at http://www.env.go.jp/press/pressphp?serial=9884
(2) 廃棄物処理法新処理基準に基づくPCB処理技術ガイドブック,(財)産業廃棄物処理事業振興財団編、2005 al,Chemosphere,2011,83,1326;d:三苫好治ら、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構平成22年度産業技術研究助成事業研究成果報告書
(3) M a: Y. Mitoma et al, Environ. Sci. Technol., 2001, 35, 4145; b:Y. Mitoma et al, Environ. Sci. Technol., 2009, 43, 5952; c: Y. Mitoma et al, Chemosphere,2011, 83,1326; d:三苫好治ら、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構平成22年度産業技術研究助成事業研究成果報告書
(4) Y. Mitoma et al, 2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies, December 18, Honolulu, Hawaii, USA.
(5) a:磁性物質を添加したナノカルシウムで放射性セシウム(Cs134及びCs137)汚染土壌を乾式濃縮する方法.処理後の磁選濃縮物/残土中の放射性セシウム濃度比:2243[Bq/kg]456[Bq/kg]=492倍、b:Y.Mitoma et al,Environ.Chem.Lett.,in press.

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微量PCB廃棄物処理対策と無害化処理の新技術 ナノカルシウムによる微量PCB混入油の無害化処理

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