抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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メキシコ南部のActlan複合岩体の高圧(HP)型Piaxtla Suiteは,後退変成作用を受けたエクロジャイト(角閃岩),巨晶グラニトイド及び高変成度の変堆積岩から構成されている。これらのHP岩類の上昇露出により,これらは沈み込み帯へのリターン流ではなく,上方のプレートへの押し出しの結果であると解釈された。後退変成エクロジャイトの地化学的分析は,それらはソレアイト質-漸移アルカリ質組成を有していることを明らかにした。これらは貫入年代が452±6Ma(U-Pbジルコン年代)の巨晶質変グラニトイドと密接に共成し,このジルコンは下部に存在する基盤岩,恐らく東方でActlan複合岩体と接しているOaxacan複合岩体から由来したca.800-950Maおよび1000-1200Maのジルコン母集団を引き継いでいる。これらの火成岩類と,これらに空間的および時間的に密接に共成する大陸由来の堆積岩類のバイモーダルな特性は,開裂した非活動的縁辺域から由来したAcatlan複合体中のHP岩の大部分と類似している。変砂岩試料中の最も若い砕屑性ジルコン母集団は365±15MaのU-Pb年代を生じ,1287±29Maの上部インターセプトと調和した,より古い分析値を伴っている。この試料の堆積の年代として最も古い年代はca.365Maが与えられている。後退変成エクロジャイトの
40Ar/
39Ar年代はホルンブレンドプラトー年代として342±2Ma及び344±2Maを与え,一方,グラニトイド及び変砂岩からの白雲母は334±2Maのプラトー年代を与えた。これらのデータは,これらの岩石が≦35Maまでの間に2.7km/Maのレートでの深度ca.40kmへの定置と2.4km/Maで地表へ戻ったところの,サブダクションの浸食-押出しサイクルを制約している。そのような上昇露出レートは,大陸-大陸衝突におけるそれよりも遅いが,しかしテクトニクス解釈として同様に上部プレートへの押し出しが示唆されているイベリア-チェコ・バリスカン帯におけるそれと類似している。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.