文献

J-GLOBAL ID：201202205012652460   整理番号：12A1554023

擬似地震実験室試験において急速加速は急速弱化へと導く

Rapid Acceleration Leads to Rapid Weakening in Earthquake-Like Laboratory Experiments

著者 (3件)： CHANG J.C. (Univ. Oklahoma, OK, USA) ,  LOCKNER D.A. (U.S. Geological Survey, CA, USA) ,  RECHES Z. (Univ. Oklahoma, OK, USA)
資料名： Science  (Science)
巻： 338  号： 6103  ページ： 101-105  発行年： 2012年10月05日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 大地震の震源核形成は,パッチの固着強度と破壊伝播に伴う応力増加との関係で語られる。しかし,一般にこれを検証するための実験室試験のスケールは,自然地震のそれよりもはるかに小さく,こうした関係を詳細に観察することが難しい。筆者らは,定常回転するフライホイールと花崗岩及びドロマイト試料を使って,摩擦滑りによる断層面上の有限エネルギー散逸を測定する実験を行った。ここで回転速度をさまざまに変えることによって,滑り速度による接触面の強度弱化,強度強化の状況を観察することができた。その結果,4桁にわたる滑り量変化に対して,クーロンエネルギー密度,摩擦強度,摩擦係数の系統的な変化が得られた。これは,モーメントマグニチュード4から8の自然地震の摩擦特性を摸することに相当する。以上から,滑りの加速が,滑り面の状態変を介して摩擦強度の弱化を制御していると結論づけられた。

シソーラス用語： *核形成 ,  *大地震 ,  フライホイール ,  花崗岩 ,  ドロマイト【岩石】 ,  滑り ,  エネルギー散逸 ,  マグニチュード
準シソーラス用語： モーメントマグニチュード ,  断層面 ,  摩擦滑り

分類 (1件)： 地球内部物理学一般  (DC03010P)

タイトルに関連する用語 (4件)： 擬似 ,  地震 ,  実験室試験 ,  加速