抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年3月11日に発生した東日本大震災は,東北地方を中心に甚大な被害をこの国にもたらした。自動車,半導体,化学産業など,我が国の基幹産業もまた大きな被害を受け,とりわけ,サプライチェーンが寸断されたことで,企業活動が数ケ月にわたって滞り,その影響は国内のみならず広く海外にも及んだ。このような状況を鑑み,三菱総合研究所では,6月9日にサプライチェーンの問題について,「有事に強いサプライチェーンの構築により,産業力を強化する-鍵を握るサプライチェーン・ガバナンス」と題した提言を発表した。本提言は3つの内容から構成されている。第1は平時における有事への備えとしてのサプライチェーン・ガバナンスの導入であり,第2は有事における復旧までの対策としてのサプライチェーンBCPの再構築である。そして第3に,東日本大震災の教訓を活かしてのサプライチェーン・ガバナンスやサプライチェーンBCP(事業継続計画)の世界標準へのはたらきかけと,国内の地域産業基盤の強化を,業界団体,国,地域に対して提言した。(著者抄録)