抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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数の一致はフランス語,ドイツ語および英語といった多くの言語で広く研究されてきた。現在まで,この現象を説明するためにマーキングおよびモーフィングモデル,素性浸透モデルおよびアクティベーションフレームワークモデルを含む3つのモデルが提唱されている。数の一致が中国語に当てはまるかどうかは依然として論争の的である。また,この問題は心理学でなく言語学の分野で主に検討されてきた。本研究では,中国語の動詞および名詞の数の潜在的傾向を調べることによって中国語文生成における数の一致を調査した。実験1では,文生成課題を用いて動詞の数の潜在的傾向を調べて動詞-代名詞の数の一致が中国語文生成に存在するかどうかを明らかにした。動詞(単数形/複数形)の潜在的数の一致および動詞-代名詞の数の一致(一致/違反)の独立変数と共に2×2反復測定デザインを用いた。その結果から,動詞-代名詞の数の一致の効果は有意であるが,動詞の数の潜在的傾向の効果も2つの変数間の相互作用も有意でないことが明らかとなり,動詞-代名詞の数の一致は中国語の文生成において役割を果たすことが示唆される。実験2では,類似の研究デザインを用いて中国語の文生成における名詞-代名詞の数の一致を検討した。その結果は実験1と同様,名詞-代名詞の数の一致の効果は有意であるが,名詞の数の潜在的傾向の効果および2つの変数間の相互作用は有意でないことがわかった。実験3では,中国語の文生成に牽引(特別な数の一致現象)があるかどうかを調べた。主要部名詞と局所(local)名詞と主要部名詞の数の潜在的傾向との間の数の一致としての変数と共に2×2の被験者内デザインを用いた。・・・Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST