抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くの産業,地域や雇用形態において,任務内容や労働条件は性別により異なっている。ケベックにおいても,21世紀の最初の10年までは清掃における仕事の割り当ては,主として女性が行う軽清掃と通常は男性が行う重清掃に公式に分類されていた。1994-95におこなわれた病院清掃の人間工学的解析では,各場所に2名の異なった人間(男1名と女1名)を割り当てる性別の作業組織に疑問を呈し,1名の清掃作業員が指定された領域の全ての清掃作業に責任を持つ地区別割り当てが可能とされた。これを受けて,ケベックのいくつかの病院では,軽清掃と重清掃を融合し,融合された仕事は重清掃と呼ばれた。同時に,政府主導で労働市場における男女の役割についての固定観念の排除と仕事の平等化が推進されていた。本稿では,全国労働組合連合(CNTU)の依頼を受けて行った融合後と融合前の作業活動比較調査の結果を報告した。2つの病院における男性及び女性清掃作業員の作業活動について観察と面接による活動分析を行った。1つの病院で,融合前(時間1)と融合後(時間2)の作業活動の比較ができた。2つの病院ともにいくつかの性別職務分離が存続していた。いくつかのルート割り当ては,全ての清掃作業員にとっては,特に平均的体力の女性には困難な構成要素を含んでいた。時間1の時点でなされた勧告の約3分の1しか,12年後である時間2の時点で実施されていなかった。地位が低い職種では機材の改良へのコミットメントや仕事現場の設計に欠けているため平等,健康及び効率の目標を達成することは困難であると思われる。