文献

J-GLOBAL ID：201202206076085751   整理番号：12A0309719

セラミックス金型による高機能新規成形品の創出に関する研究

著者 (5件)： 高橋孝誠 (熊本県溶接協) ,  土村将範 (熊本県産技セ) ,  坂本英俊 (熊本大 工) ,  峠睦 (熊本大 工) ,  大淵慶文 (熊本大 工)
資料名： 熊本県産業技術センター研究報告  (Reports of Kumamoto Industrial Research Institute)
号： 49  ページ： 25-28  発行年： 2012年01月 
JST資料番号： G0958A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,世界的な環境問題への関心の高まりにより廃棄物処理時にダイオキシンが発生する塩素を含んだ材料や,環境ホルモンとして危険性が指摘されている素材から,環境に優しくリサイクル性の高い材料へと工業製品の素材が大きく変わりつつある。従って,製造基盤を支える金型産業とその製作技術においても,高精度・高品質とコストダウンとを同時に満足させるだけでなく,新しい原材料を利用可能な,新しい発想に基づいた革新的金型製造技術の研究開発が不可欠となっている。そこで本研究は,従来の金属製の金型と比較して新しい製品製造を実現化できるセラミックス材を金型に利用する射出成形金型の製造に関する研究開発と実用化研究を行った。ここでは,三次元レーザー加工機によりZrO₂(ジルコニアセラミックス)を用いた金型の三次元彫り込みを行っており,射出成型時の成形材料は熱可塑性樹脂のPS(ポリスチロール),PC(ポリカーボネート,ガラス20%)の3種類を用いて結果を比較した。セラミックス金型による成形は,いずれの材料においても推奨成形温度より低温での成形が可能であると同時に成形精度も優れていることがわかった。その結果,サンプル製品のセラミックス金型では,特にGFRPの流動性が大きく改善され,製品の表面粗さは金属型に比較して(Rz:40μm→0.4μm)と大幅に改良でた。さらには,セラミックスの高対摩耗性により型寿命が長いので,長期にわたる製造コストや金型メインテナンスコスト等を低減することが可能となった。(著者抄録)

シソーラス用語： *射出成形 ,  エンジニアリングセラミック ,  *酸化ジルコニウム ,  三次元 ,  *熱可塑性プラスチック ,  ポリスチレン ,  ポリカーボネート ,  工作精度 ,  *繊維強化プラスチック ,  ガラス繊維 ,  流動性 ,  表面粗さ ,  耐摩耗性 ,  レーザ加工 ,  *高分子加工用型
準シソーラス用語： 金型寿命

分類 (2件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  射出成形  (YH04050Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： セラミックス ,  金型 ,  成形品 ,  創出 ,  研究