抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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隠岐諸島は生物地理的に注目される独自の生物相を持つ。キジラミ相の解明は隠岐諸島の生物相のより良い理解に繋がると考えられる。2011年の現地調査の結果リストと解説を示した。採集は寄生植物に注目したスイーピングにより行った。調査期間は5月13~15日,7月17~20日及び10月10日で,島後,島前(西ノ島,中ノ島,知夫里島)の総計17カ所で行った。調査の結果2科20種のキジラミ類を確認した。初記録は隠岐から5種,島後から8種,島前から3種である。今回の調査で,本土では比較的標高の高い冷温帯生息種,リンゴキジラミ属の一種(未記載種;隠岐初記録)とアオハダネグロキジラミ(隠岐初記録)を新たに確認した。隠岐に生息する寄主植物から分布する可能性がある種がまだあり,今後の注意深い調査が必要である。