抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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線形加速器(リニアック)を駆動するアクティブな検出システムではウラン235などの核物質の検出や特性の評価に用いられるが,アクティブ検出中の即発中性子の放出は核分裂性物質に固有ではなく,鉛のような普通の材料でも光中性子反応は発生する。したがって,本研究では収量,多重度,光子核のエネルギースペクトルや検出器の応答を新しいモンテカルロシミュレーションMCNPX-PoliMiにより求め効果的な検出システムの設計に役立てることを目的にしている。検討する対象物質は高濃縮ウランHEU,劣化ウランDUおよび鉛であり,リニアックベース検出源を用いたシミュレーション結果を提示している。制動放射源のための二つの終端エネルギー10および20MeVを調べ,二つの有機液体シンチレーション検出器を用いた中性子パルス高さ分布や校正された中性子検出について結果を得た。10MeVでのパルス高さ分布は鉛のような他の中性子放出物質からアクチニドを弁別できることを示した。20MeV検出ビームも含め校正された中性子検出は高濃縮ウラン(HEU)を劣化ウランDUや鉛から識別できることを示した。