抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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接着剤の耐熱性能が構造用集成材の耐火性能に及ぼす影響を明らかにするため,レゾルシノール系樹脂接着剤(RF),水性高分子イソシアネート系樹脂接着剤(API)及び酢酸ビニル系樹脂接着剤(PVAc)を用いて積層接着した実大寸法の集成材梁を作製して45分間の載荷加熱試験を行った。この時,ラミナ厚さの影響を検証するため,ラミナの厚さは22mmと13.4mmの2種類とした。耐火試験の結果では,ラミナ厚さの影響は小さく,RFとAPIはほぼ同等,PVAcでは45分準耐火の性能は得られなかった。使用した接着剤について,21°C,100°C,150°C,200°Cで加熱圧縮ブロックせん断試験を行ったところ,いずれの接着剤も温度上昇に伴って接着せん断強さは低下し,100°C,150°CではRF>API>PVAcであったが,PVAcは150°Cでほぼ0であり,この差異がPVAc集成材の耐火性能低下の原因であると推測された。(著者抄録)