抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
廃棄物固形燃料(RDF)と都市固形廃棄物(MSW)の機械的な処理プロセスにより得られる他の高発熱量成分は缶,ケーブル,ジッパー,電池のような金属を多く含む品物から構成される。本研究の目的は,MSWから得られた高発熱量成分中の金属の分析物の担体が全重金属含有量とサンプリング誤差へ顕著に寄与するかの仮説を検定することである。実験で使用した試料は3つの機械処理プラント(A,B,C)から入手した。プラントAからの試料は大きさが65 mm以上と25 mm以上の試料,プラントBからの試料は大きさが50 mm以上で軽い試料と重い試料,プラントCからの試料は大きさが250 mm以上と50~250 mmの試料の6種類であった。この試料に対して,4段階の粉砕と選別を繰り返しながら,試料中に含まれるAl,Cd,Pb,Cr,Fe,Cu,Zn,Niの含有量を測定した。測定の結果,以下の結論を得た。金属の担体は重要な分析物負荷の原因であり,もし金属の担体が適切に考慮されない場合には,全金属含有量は極度に過小評価される。サンプリング誤差は単体の分布により著しく影響を受ける。金属成分からの負荷を含む全金属含有量の正確な分析は高価な試料準備を必要とする。都市固形廃棄物の高発熱量成分は1トン当たり数キログラムのアルミニウム,銅,真鍮のような金属成分を含んでいた。高品質の廃棄物固形燃料(RDF)や固体回収燃料(SRF)を生産するとき,潜在的な危険性を考慮する必要がある。