抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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酒造業と地域社会との関係を事例を踏まえ検討し,地域におけるその存在意義を報告した。先ず,酒造業の歴史と地域性について報告した。次に,酒造業の地域社会への貢献とその意義に関し,酒造業による地域社会への貢献の事例として,1)美術館運営の事例:山形県天童市,2)農業振興の事例:宮城県大崎市,3)環境美化活動の事例:岩手県盛岡市,4)新製品開発の事例:岩手県二戸市,5)文化・観光支援の事例:福島県会津若松市等の事例及びその意義を報告した。更に,地域ブランドとしての酒造の意義に関し,1)清酒の製品特性と酒造の地域ブランド性,2)酒造による地域ブランド形成の事例を報告した。最後に,酒造業と地域社会の将来に関し,地域社会との信頼関係に基づく相互依存関係を経営に取り込んでいくことは,酒造業の存続・成長のためにも重要であることを提言した。
